困ったときは法テラス!弁護士相談以外の解決方法もある

借金トラブルの相談は弁護士へ!

相談料金は安い

借金のトラブルを解決してもらうときには、まず何よりも弁護士に相談をしてアドバイスを受けなくてはいけません。一般的に、弁護士に対する相談料金そのものは高くなく、30分5000円という料金で対応してくれる弁護士事務所がほとんどです。

弁護士への借金の相談料金の相場は、その相談内容がどのようなものであったかを問わず、必ず時間によって判断されます。借金のトラブルを解決する時に債務整理などの法律的な手続きが必要になるケースでは、確かに大きな料金が必要になることもあります。

しかし、一般的な借金の相談だけであるのならば、滞納や過払い、破産手続きなどの債務整理などの内容を問わずに30分で一律5000円程度の費用であることを覚えておきましょう。相談するだけならば絶対に大きな費用にならないのは間違いありません。

弁護士費用が大きくなるケースとは?

一般的に、弁護士費用が相談料金の相場を超えて大きくなるケースというのは、相談以外に必要になる手続きが数多く求められるときです。そのような場合には、弁護士への費用の支払い方について少し考えなくてはいけません。間違った費用の計算をすると、将来的に費用倒れの懸念も考慮する必要が出てきます。

  • 弁護士への着手金
  • 管財人等への支払い
  • 裁判等の成功報酬

弁護士を通して債務整理を行う際には、弁護士への着手金のみならず裁判所に関わる費用も手続きの費用として支払わなくてはいけません。特に、債務整理には裁判所を必要とする手続きが含まれていますので、手続きに関わる管財人などに対する支出も内訳としては含められています。

また、過払い金などによって債権者から金銭の返還を求めるケースでは、それによって返還が実現した金銭から成功報酬として約20%前後を相場として支払わなくてはいけません。これは、弁護士の着手金などとは別の費用として払わなくてはならないことに気を付けておきましょう。

弁護士事務所以外の選択もある

実は、借金問題に関するトラブルについては弁護士事務所に対して必ずしも法律相談をしなくてはならないわけではありません。具体的には、このような個人の債務者が関わる可能性がある案件に関しては、公的な施設を利用することで相談料金なども無料で借金の相談に乗ってくれることがあります。

弁護士以外に相談するときであっても様々な案件が考えられますが、それが滞納や破産手続きなどの個人的な案件であっても、きちんと対応してくれます。こうした公的に法律問題の解決を支援してくれる施設のことを、一般に法テラスと言います。

法テラスは、借金の返済に困って普通の弁護士事務所に対してなかなか費用を払うことができないような人に設けられた公共の施設です。そのため、日本司法支援センターと言う名称がついており、その名前の通り日本の司法が法律問題や借金苦で悩んでいる人を支援するために設けられたセンターのことを意味します。

制約はあるがとても便利

法律相談は無料

法テラスのメリットは、個人の消費者が単純な法律相談をしに行く際には無料でアドバイスをしてくれる点にあります。この法律相談に関しては何度も行えるわけではなく、一人一人に決められた回数はありますが、その範囲の中で相談を行うのならば普通の弁護士事務所に払わなくてはならない相談料金も、法テラスでは無料にしてくれますので大変利用しやすいのです。

費用面に関してもう少し述べると、手続きなどによって何らかの費用が法テラスで必要になった場合であっても、その費用の削減や分割を相手側に求めることも可能です。特に、借金問題に関しては借金苦の影響によってその場で費用を準備することが難しい人が多いので、様々な相談者のために柔軟な対応をとっています。

また、法テラスのメリットはこれだけではなく、一般的な司法の相談であるのならばほぼ何でも相談に乗ってくれるという特徴があります。日常生活を送っている中では、ふとしたきっかけで近所トラブルになってしまったり、そういったトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。

そうした状況であっても気軽に相談ができますので、法的トラブルの解決が初めてであっても相談しやすいのです。

  • 何でも相談できる
  • 誰でも使える
  • 無駄な支出を省ける

特に、任意整理を利用するならまだしも、債務整理の中でも自己破産を利用することを考えている人は、手続きに際して準備しなくてはならない費用が相場として30万円は必要です。

最初からお金を持っている人ならばそれほど苦になるお金でもありませんが、借金苦で自己破産を利用する人にとってはこれだけ大きなお金を準備することもかなりの苦労が必要でしょう。ですから、法テラスで費用面で柔軟な対応をとってもらうと後々で手続きの費用で頭を悩ませる必要が無くなるのです。

法テラスのデメリットは?

ただ、法テラスで相談を受けてくれる相談員が実は担当する分野の専門家ではないということもあり得ます。既に述べた通り、法テラスでは借金問題に関する処理だけではなく、様々な法律問題に関して処理を進めていくことが想定されています。

そのため、借金問題の解決を望んで法テラスで相談をしたとしても、借金や債務整理を専門とする弁護士に当たるかどうかはわかりません。例えば借金問題に関しては、案件によって自己破産よりも任意整理を利用したほうが良いケースがありますが、そうした問題に疎い弁護士に当たってしまうと正しい解決を行うことができなくなることも考えられます。

実際に、過払い金問題については自己破産を利用しなくても任意整理によって債務者がリスクなく有利な立場に立つことが可能なので、この点に関しては法テラスについて若干の不安があります。

話が通じないときの対策

法テラスを利用して、実際に自身がトラブルを抱えている案件とあまり関わり合いを持たない弁護士が相談相手になってしまったときには、相談相手である弁護士そのものを変えてもらうという選択も可能です。

特に、借金に関しては対応を間違ってしまうと信用情報の問題もありますので、債務者にとって大きな傷を背負わせてしまうことになります。これは法テラスで担当してもらう弁護士の態度が悪かったときでも同じです。法テラスを利用する際には、実際の現場でも相談者と弁護士に関する意思の疎通ができないことがあるので、きちんと対策を知っておくことが大切です。

  • 法テラスは、給料が決まっていて担当者も決まっている。
  • 弁護士事務所は、独立経営で弁護士の裁量で全てが決まる。

法テラスは、弁護士事務所と異なって登録されている弁護士が担当することになりますので、実は一般的な弁護士事務所と違って給料が一定で固定されている傾向があります。

基本的に、法テラスの考え方は司法に関する最低限の支援を消費者や債務者に対して行うというものであるため、立ち位置としては公務員と変わりません。実際に支給される給料も公務員のそれとほとんど同じで、当人の資質とは関係なく業務をこなせば一定の給料を担当の弁護士はもらうことができます。

これは、自身の裁量によって大きく状況が変化する個人の弁護士事務所とは全く違います。ですから、担当弁護士の中には最低限の業務をこなすだけの人もいますので、それが気に食わない、話が合わないと考える人は相談相手を変えるように法テラスに要求することが大切です。

それでもどうしても問題が解決しないときには、多少費用を支出しなくてはならなくても専門の弁護士事務所に依頼することが賢明でしょう。

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